こんな私にさえ、

umi.「近年、寺離れという言葉を耳にするようになりました。文明や文化の目覚ましい変化によって、人から人に伝える手段が異なってきたことが理由の一つなのかもと思いました。

『孔雀の花』M80 photo by Takako Kawamura

私は仏師とは程遠い存在ですが、諸々のきっかけを通り、仏様の教えに触れる機会が多いです。当然、作品制作にもその影響はあります。「仏画めいたものを描きたい」というなんとなくの思いから今に至ることを正直に申し上げながら、真剣に取り組んでいることもお伝えしたく存じます。

『願いの花』ライブペイント「月染め」新月の瞬間から人々の前で描いた願いの絵 / M80+M80

なぜなら、こんな若輩者の私にさえ、仏様の教えは尊いことが分かり、生活にぴんと律を設けてくれるからです。作品を通して、仏様の教えに興味を持つ方が増えたら良いなと今は切に願っています。

photo by Takako Kawamura

変えてはいけないものは変えず、

仏様の教えを説くにあたり、中国の墨絵や日本画というジャンルの絵画作品や、木彫り品によって仏画仏像が制作されて、教えを伝える手掛かりとなってきました。文明発展により変わったり増えた新しい媒体、例えば動画やテレビ、映画、スマホなどの電子機器など、それらは一般の人の目や耳には簡単に入り込み、古来の形のまま存在する仏画や仏像は有り難さは変わらない一方で、何処か遠い存在になってしまったのではないでしょうか。 私は、仏様の声を届かせるための手段が変わって来た事実を受け入れ、アクリル画という近年の画法を使い、仏画を描いてみることにしました。 梵字も勉強してみました。大正大学の先生方に特別に講義までしていただきました。 お修行やお作法の勉強をさせていただきながら、月の満ち欠けの時刻をきっかけとして、魂達が何処へ行こうとしているのか、探ろうとしました。

変えてはいけないものは変えず、変わってよいものは今に合わせて変えていく。不易流行の考えをもとに、私が子供の頃から描き続けてきたファンタジー絵の極みとして、新仏画に挑戦していきます」。/ umi.

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